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映画"Mr.Turner"

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マイク・リー、脚本、監督。
イギリスの画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの後半生を描いた作品。

 ターナー、光に愛を求めて


 ヒューマントラストシネマ有楽町に見に行きました。上映した場所。
とっても小さい会場。この映画マイナーでマニアックなんだ。

 へそ曲がりの私が嫌だと思うのは、日本で映画の題名をつけるときの
副題、光に愛を求めて

 こういうの余計なお世話だ、見た人が思うことだろう。見た人の仕事です。
見る人のの感性に任せてほしい。

といっても、ターナー
が誰か知らない人って多いから"Mr.Turner"
では、客がはいらなだろうから、配給会社も苦労しているので、、、
でも、気に入らないのです。

 この映画、評価は高いようで、
本作は2014年5月に開催された第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。パルム・ドールの受賞は逃したが、ティモシー・スポールが男優賞、ディック・ポープがヴァルカン賞を受賞した。

ということです。たしかに、頑張った熱演。名優。

 私は、ターナーファンだから、面白く見たけど、
まったく関心のない人が見たら、退屈ではなどと心配。
やっぱり、たくさんの客は見込めそうもないですね。

 ターナーの若い時の自画像
映画\"Mr.Turner\"_d0193569_8163272.jpg

自分で描いたから、??だけど、イケメンです。
なのに、後半生を演じた役者さん、イケメンからは遠い遠い。
ちょっと目のあたりが似ているかしら?

 でも、このぐらいの年のターナーを描いた似顔絵ではこの俳優さんのよう。
ターナーは若くして名声も金も手に入れていたので、サクセスストーリーではありません。

 監督は、ターナーの絵のファンだ。風景、光、ターナーの絵を意識したカメラですもの。
それだけでも、ターナーファンにはよい気分。
その映像ができてなかったら逆に、ターナーファンからはそうスカン喰らうでしょうね。

 
映画\"Mr.Turner\"_d0193569_8235838.jpg

この絵、そっくりの風景のところを手漕ぎボートに乗っていて、ふうむ。いいね。

映画\"Mr.Turner\"_d0193569_826948.jpg

ハンニバルのアルプス越えの絵も映画の中に。
ぞうさんがいるの見つけられますか?映画の中でもそのセリフ。
PCでは小さいけど、背景真ん中あたり(左の方)にいます。

 
映画\"Mr.Turner\"_d0193569_828487.jpg

船でなくて、新しく走り出した蒸気機関車を見に行くエピソード。
好奇心旺盛ですねターナーは。

 このころの絵より評価はさんざん。こんなこと言われたら、私、、、立ち直れないかなぁ。
人々って好き勝手言いますね。今も昔も。
早く生まれすぎたのねぇ。ターナーさんは、、、
この絵って印象派以前ですよ~!!!まだ絵具は粉を解いていました。
 画家は、人々の評価なんて真に受けちゃいけません。なんて思いました。
みんなわかっちゃいないのですねぇ、、、なんて傲慢な考えを手に入れました。

 ひとつ面白いと思ったエピソード。
金持ちのボンボン、ターナーファンで絵を買い上げてはくれるのですが、

偉そうに、絵の解釈を滔々と語り。古典派(?)の海の絵を貶し始める。

ターナーがその彼に質問、
「○○パイと××パイとどちらが好きですか?」
驚いてたじろぐボンボン。

 この質問、時に立派に絵の評価を語る方によくしたくなります。
「おにぎりとラーメンとサンドイッチとどれが好き?」みたいな、、、、

 そうだそうだ、と共感
 

 私は、このエピソードだけでこの映画大満足です。

 どうしてターナーを私が知ったか。
どこかののミュージアムショップで、

映画\"Mr.Turner\"_d0193569_8402080.jpg

この本に出合ったからです。重いのに買ったし、
ましてフランス語で全く読めない本です。

 ターナーの水彩画のベニス。すごくきれいで、でもでも、デッサンが上手過ぎ。
何かの時に中の絵も紹介しようかな??
 そしてイケメンのターナーがベニスのスケッチ旅行をする映画とか見たいような。
イケメンを見るのは好きですから、、、

そうだそうだ、水彩画もやってみようかしらな~んて思うこの頃です。

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by aamori | 2015-07-07 08:57 | 日常のこと | Comments(0)
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