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打ち明けられない

この本のことはこれで、最後に、

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謎の毒親 Kindle版

私にとって、人生最大の悩みは両親でした……何気ない一言に浴びせられた罵倒、身に覚えのない行為への叱責、愛情のかけらもない無視、意味不明の身体接触。少女の頃から家庭で受けつづけた謎の仕打ちの理由(わけ)を、両親を亡くした今こそ知りたい。驚愕の体験談を投稿の形で問いかけ、毒親から解放される道を示唆する「相談小説」。

私が家で遭遇した出来事を打ち明けても伝わらなかった理由は、今はよくわかります。出来事に悲劇がないからです。

実際のところ私は悲劇のない、苦労知らずの環境に育ったと心から思います。
町の白眼視を避けるためでもなく、いい人に思われようとするのでもなく、そう思うのです。

だからこそ、ちっぽけな出来事を誰にも話せなかった。話そうとすると、
「あなたのお父さんとお母さんは立派な方なのに、悪く言うものではない」
「一人娘で恵まれているのに不平を言うとは何事か」と遮断される。

私自身も、両親が戦争を体験していることで、
自分が平和な世の中で安穏と暮らしていることに強い罪悪感を抱いていました。

両親は私によくしてくれました。ただ彼らの個人的なパーソナリティは、子供には対応しきれなかった。

彼女の両親は、とんでもないキャラクターです。職場の同僚でも、近所のの人でも避けます。

「家」というのは「社会」の最小単位です。
すべて家の中のことや実態は、その家に住まうものにしかわかりませんものね。
怖いことがあったとき、いやなことがあったとき、
「おかあさあーん」「おとうさーん」と父母に泣いてすがり付けない子供は、結構な数いると私は思っています。

「毒親」という一言にはずっと抵抗がありましたし、今でもあるのですが、
けれど、この一言を得たことで、そうかそうだったのかと返してもらう効力があるのなら、
悪いのは自分だとひたすら自責し涙を禁じた心の鍵穴にやっと入れるカギになってほしい。

姫野さんの心を打つ言葉です。

だから単純に、教育勅語、儒教、、どっちも読んだわけではないですが、、
父母を敬いと、、押し付けるのは、、、良くないと思うのです。



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「あなたのお父さんとお母さんは立派な方なのに、悪く言うものではない」
「一人娘で恵まれているのに不平を言うとは何事か」

「毒親」というものが、言われ始めなかったら、単純に、このセリフがまかり通ってしまうだけです。
確かにブームとなり全部親のせいにしてしまうような、なさけない人間も出そうですが、、
それはそれで、、、姫野さんのように、たくましく、、やっていける人も出ると思います。

重たい話でした。でも、ヨーロッパ行きの(昨年のこと)飛行機の中で、ほとんど読んでしまいました。


by aamori | 2018-05-17 12:43 |